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建築士試験について

2018年8月6日
こんにちは
設計第二Gの平井です

最近わたしは、二級建築士の資格取得に向けて勉強をしています。
建築士の試験について少し説明すると、試験は「学科試験」と「製図試験」の2つに分かれていて、その両方に合格しなければいけません。
すでに学科試験は7月に終わり、どうやら学科はパスできたようで、9月の製図試験の対策中というわけです。

実はこの製図試験、パソコンによるCAD図面が9割9分の大半を占める現代において、今もなお手書きによる即日作図試験になっています。
図面を手書きするのは大学1年のとき以来、その後はずっとパソコンで書いてきた私にとっては懐かしいやら手が痛いやらで、、、何より道具一式を揃えるためにかなりの出費を負わされました。(笑)
どうやらこの試験方式、試験元でも「実務実態にそぐわない」とかで、試験をCADで実施するようなことが話題にはあがっているそうです。


では、はたして手書きの試験がなくなって、CADによる作図試験にとって代わる日がくるのでしょうか?
どうやら、そうはならないようです。自分自身、CADに代わることは無いだろうなぁと感じています。

資格試験で書く図面なので、点数を受ける以上は見やすい図面でなければいけません。なにより業務で手掛ける図面も見やすいものが求められるので当然です。
この「見やすさ」について、CADでは設定によって画一的に、誰でもある程度見やすい図面というのが引けます。
ですが、手書きとなるとこれが簡単ではなく、「見やすい図面とは何か」を十分に理解していないとうまく書けません。
この理解力について、CAD図では表に出づらく評価しづらいところだと思います。
また、この「見やすい図面」を書くためには、仕上がりに必要な実線とは別に「補助線」として細い線を多く引いていきます。
後で修正が容易なCADとは違って、手書きではこれらを予め考えて書いていかなければ、消したり書き足したりと繰り返すうちに余計な時間が掛かってしまいます。
これら2つの「図面に対する理解力」と「考えながら図面を引く力」のスキルを判断するには、図面を手書きさせる方が簡単に測れるのではと思うのです。

試験勉強として図面を手書きしていると、これらを痛感させられます。
まだまだ至らないなぁ、学ぶことは多いなぁ、と。
日々精進あるのみです!