こんにちは!経営管理部の渡部です。
少し遅くなってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます!
皆様年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
近年、お店や街を歩くとお正月飾りが多様化して大変賑やかであると感じます。
そのような多様化する伝統文化のなかでも、お正月のシンボルとして代表的と言えるのが「門松」ではないでしょうか。
門松は、松や梅の木と併せて、長寿を願う意味を込めて竹を飾りますが
竹は昨今建築建材・素材として注目されています。
今回は建築建材としての「竹」の利用方法ついてお話させていただきます。
建材としての竹 ―利点
第一に挙げられるのが「強度」です。竹は、通常の木材と比較して強度が高く同時に弾力性が高く衝撃吸収性に優れています。また、発火点も高く耐火性があり、耐久性も優れているため建材として非常に適している素材と言えます。
建材としての竹 ―弱点
一見万能に見える建材としての竹ですが、現状他の木材と比較して使用されていない理由は加工や接合が難しいという点が存在するからです。
ですが、この課題は技術者たちの努力により改善されてきています。
例えば、品種改良でより竹特有の空洞が少なく、強靭な性質を持つ品種を作り加工しやすくしたり、CADを用いて竹材をデザイン的に加工するためのマシンの開発が行われたりしています。竹同士の接合部に生まれる隙間については、キノコを代表とする「菌糸体」を用いて埋めるなどの研究も行われています。
建材としての竹 ―今後
最近では竹の特性をそのまま活かした集成材を生産しているメーカーもすでに存在しており竹を建材として利用する技術はかなり発展している状態です。
世界的建築家である隈研吾氏も中国にて、外壁に竹を使用したホテルを設計しており、海外ではインドネシアやタイなどの東南アジアでも意匠性に富んだ建物に竹材が使われ、建設されています。
ウッドショック・アイアンショックが未だ尾を引く建築業界ですが
竹の素材としての見直し・研究がより一層進んでいくことが、この苦境の突破点となるかもしれません。
経営管理部
渡部
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