そんな事は「とっくに分かっているよ。」と云われるかも知れません。
私はつい最近まで、気が付きませんでした。
それは、私が「考えている」と云うことは、無意識に自分の頭の中で、言葉を使って「独り言」を云っている状態なのではないか、と云うことです。
従って言葉、或いは手話のように言葉に代わるものを持たない動物(例えば犬や猫)は、愛犬家や愛猫家の方々には、申し訳ありませんが、我々が思っているような「考える」ことが出来ない筈です。
話すことの最も重要な目的は、他者との意思の疎通、所謂コミュニケーシヨンです。
従って、考えて話すのであれば、考える(独り言を頭の中で言う)為の言葉の「質や豊かさ」が大切ではないか。
回りくどくて恐縮ですが、私の言いたいことは、「言葉をもっと大切にしましょう。」と云うことです。
人間は言葉で考えているのだから、対話・コミュニケーションは勿論ですが、ひょっとしたら「考え方」も変わるかも知れない。
と云う、切なる自分自身への提案でもあります。
工事監理部 津坂