▶ 第5回未来こども園建築デザインコンペ U-20 概要
今回で第5回目となる㈱ユーエス計画研究所主催「未来こども園デザインコンペ」Under20部門
前回の開催では300件を超えるエントリー、100点以上の作品のご応募を頂きました。
【課題文】
子どもたちが最初に家族以外の人とふれあう場所
それがこども園(保育園)です。
誰もが過ごしたあの場所で私たちは多くを学び、感じ、
最初の社会を体験しました。
おにごっこやどろんこ遊び、折り紙 縄跳び かくれんぼ…
遊びの中から子どもたちは人との関わりを学び
自我を目覚めさせ、ルールを知り成長していきます。
近年、女性の就業率上昇から保育園に対するニーズは多様化しています。
今後、益々進化を続けていくいくこども園。
こども園の可能性は無限大です。
第5回未来こども園デザインコンペUnder20部門の
テーマは『距離』
現代社会において、人との距離感は非常に重要なファクターとなっています。
人々が住まう建築物には今後、多くの役割が課せられてくることでしょう。
それはデメリットとなるマイナスのイメージではなく
ポジティブにメリットだと捉えることが求められています。
外部との距離感、内部での距離感…
少し先の未来のこどもたちのことを想うと
これまでとは少し違う新しい子育て施設の形があるのではないでしょうか。
今までの子育て施設の良さを消さずに守りつつ、新時代のこども園の提案を募集します。
【審査結果】
このたびは、「第5回未来こども園デザインコンペ U20部門」にエントリー、ご応募をいただきありがとうございました。全国の学生様からご参加をいただき、200を超えるエントリー、100作品以上もの提出をいただきました。
今回のテーマは、「距離」。現代社会において非常に重要なファクターとなっている人との距離感を中心に、ポジティブな距離のとらえ方をされている新時代のこども園の提案を募集しました。
今回の大学一年生、二年生、専門学校生を対象としたU20部門では、自由な発想や創造性、テーマの明確さ等の観点において特に優れた作品を入賞作品として、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、及びユーエス計画研究所の設計士たちが選んだUS賞1作品をそれぞれ選考させていただきました。
最優秀賞
[審査員総評]
「距離」というテーマに対し、部屋の大きさの変化で距離感を変えているのは面白い提案だと感じました。子供たちが森とともに成長でき、自然の中で学ぶことも多くあると思い、最優秀賞となりました。保育室の配置は4歳と5歳は逆の方が良いかもしれません。また、1階の床にもアップダウンがあればより空間の自由度が増すのではないでしょうか。
優秀賞
多様で育つ
早稲田大学:料治航平さん、仲野潤平さん
[審査員総評]
子供の成長とともに多様な空間体験ができ、よく考えられた提案だと感じました。こども園の中に地域とのつながりを感じられる空間があるのも評価できます。「未来こども園」というテーマに対しては少し案が固いかもしれません。さらに自由な発想を提案できれば、より多様な空間になったのではないでしょうか。
[審査員総評]
地域との交流・公園とのつながりが建物の上につながる芝の広場などに表現されています。縁側による他クラスとの交流も生まれ、距離というテーマにもあっています。土の中からひょっこりと顔を上げたような面白い提案だと感じました。シートの構成、建築的表現があと一息…!ということで優秀賞となりました。
US賞
ヒロガル、アソビバ
立命館大学:西田彩らさん、前田彩花さん
[審査員総評]
泡のようなドームが重なるこども園はまさしく「わくわく」を感じられます。それぞれの部屋の境界に階段を設け、境界の曖昧化と視線のずれが生まれ、面白い空間体験ができるのではないでしょうか。地域との関係性や公園とのつながりも考えられていますが、設備の配置や職員室の広さなどは改善の余地があると思われます。
■未来こども園建築デザインコンペ
過去の審査結果