▶ 第6回未来こども園建築デザインコンペ U-20 概要
【課題文】
子どもたちが最初に家族以外の人とふれあう場所
それがこども園(保育園)です。
誰もが過ごしたあの場所で私たちは多くを学び、感じ、
最初の社会を体験しました。
おにごっこやどろんこ遊び、折り紙 縄跳び かくれんぼ…
遊びの中から子どもたちは人との関わりを学び
自我を目覚めさせ、ルールを知り成長していきます。
近年、女性の就業率上昇から保育園に対するニーズは多様化しています。
今後、益々進化を続けていくいくこども園。
こども園の可能性は無限大です。
第6回未来こども園デザインコンペUnder20部門の
テーマは『「共生」~こども園とつなげて生まれる未来~』
物事は「つなげる」ことで点から線へと変化します。
「つなげる」手段や方法によって、さまざまな視点や見え方が生まれ
新たな発見と出会うことができます。
今、保育をはじめとする福祉の現場では多様性を受け入れ、障がい児や高齢者も分け隔てなく「共に生きる」環境が求められているのです。
幼児年代から多様な人々と共に過ごし、共に経験をすることで
子どもたちは未来を切り開く新たな可能性の扉を開くことでしょう。
「共生型施設」として、従来のこども園の機能に組み合わせることで点を線とし、お互いの「つながり」を享受できるような、新しい《未来こども園》を皆さんの自由な発想で是非考えてみてください。
【審査結果】
このたびは、「第6回未来こども園建築デザインコンペ U20部門」にエントリー、ご応募をいただきありがとうございました。全国の学生様からご参加をいただき、100を超えるエントリー、70作品以上もの提出をいただきました。
今回のテーマは、『「共生」~こども園とつなげて生まれる未来~』。今、保育をはじめとする福祉の現場で求められている「共に生きる」環境を中心に、共生型施設としてお互いの「つながり」を享受できる新しい《未来こども園》の提案を募集しました。
今回の大学一年生、二年生、専門学校生を対象としたU20部門では、自由な発想や創造性、テーマの明確さ等の観点において特に優れた作品を入賞作品とさせていただきました。
また本来は最優秀作品として1作品を選ばせていただく予定でしたが、上記の理由により審査が難航したこともあり今回のコンペでは最優秀賞は該当無しとしました。
優秀賞
廻る―交流し、受け取り、そして与える子ども園
日本大学:髙橋 侑臣さん
[審査員総評]
曲線とスロープを有効活用し様々な高さから大きな中庭二つを見ることができ、多様な視点を提供しているところが面白いです。終わりのない遊び場体験の考えはよいと思いますが、観察だけでなく動作にも変化と多様性を持たせるとより良い提案になっていたでしょう。
優秀賞
森のなか、本のみち
横浜国立大学:吉居 隆之介さん
[審査員総評]
こども園の中の利用用途に空間的な自由さ・緩やかさがあり、これからの子供園のあり方へ期待を感じました。緑の間を縫うように立体的に建物を配置することで視線の抜けを作った点が評価に繋がりました。本をこのように配置することが共生にどう反映されているかもう少しわかりやすい提案があると更に良い展開に繋がったでしょう。
US賞
触・視・聴・嗅・味
国士館大学:伊藤 統星さん、犬塚 万尋さん、櫻井 愛花さん
[審査員総評]
六角形ユニットの操作を立体的に行い、多様な空間になっていて面白いと感じました。多角形の接続面の多さでわくわく感を生み出し、またシンプルながら実際に建てられそうなリアリティを感じさせる点が評価されました。ワイルドフラワー(野生植物)を取り入れた敷地にすると手入れの面も評価され良い提案になったのではないでしょうか。
■未来こども園建築デザインコンペ
過去の審査結果